にきにきにっき

広告をつくる仕事をしている人のちょっとした日常

重たい扉。冷徹で、何者も寄せ付けないかのような佇まいをしている。
あたしは、その扉を毎日開くことで、なんとか生きながらえているのだ。
この扉が開けば、なんとかなると信じて。
一日が終われば、扉を閉じる。そして、鍵をかけ、次の日の準備をする。
明日はこの扉を開けなくてもよいのだろうか。
もう少し軽い扉があってもよいのに、と考える。
それでも、きっとあたしは明日もこの血の通っていない扉を開けるのだ。
だって、それ以外に生きる方法なんて思いつかないのだから。