2013-09-06 ■ 重たい扉。冷徹で、何者も寄せ付けないかのような佇まいをしている。 あたしは、その扉を毎日開くことで、なんとか生きながらえているのだ。 この扉が開けば、なんとかなると信じて。 一日が終われば、扉を閉じる。そして、鍵をかけ、次の日の準備をする。 明日はこの扉を開けなくてもよいのだろうか。 もう少し軽い扉があってもよいのに、と考える。 それでも、きっとあたしは明日もこの血の通っていない扉を開けるのだ。 だって、それ以外に生きる方法なんて思いつかないのだから。