誰もが「なぜ?」と問えるわけではない。
井沢元彦『学校では教えてくれない日本史の授業』読了。
- 作者: 井沢元彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2013/02/05
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (1件) を見る
何せ乱読・雑読なので、興味がすごくうつろいやすい今日このごろ。
ちょうどGWの帰りに飛行機で何読もうかなーと思ってたところに、
平積みされていたこの本を選んだわけです。
井沢さんの本は、すごく昔に『逆説の日本史』の鎌倉仏教編を読んだり、
『言霊』を読んだ記憶があります。
今回のこの『学校では教えてくれない日本史の授業』なのですが、
これまでも井沢さんの著書で語られてきた、
「和」「穢れ(ケガレ)」「言霊」「怨霊」を根拠に、
歴史の「なぜ?」を紐解かれていました。
個人的には、
「藤原氏全盛の時代にどうして“源氏”物語が書かれたのか」
を紐解く過程がとても面白かったです。
平安時代に源氏物語という作品が書かれました。
はい、そうですか。で終わりにするんでなくて、
なぜ源氏物語だったのか、と問うこと。
教科書に書かれていることを字面ごと受け取るのではなく、
「なぜ」という視点を持ち込むこと。
これって、なかなかできることではないですよ。
知的興奮をさせてもらいながらも、
日々の視点を改めようと思ったわけであります。