にきにきにっき

広告をつくる仕事をしている人のちょっとした日常

高校時代に読んでよかった5冊の本

振り返ってみると多くの本を読んできました。
いつからだろうと考えると、高校時代でした。
誰の影響だろうと思うと、本が好きな祖父なのでしょう。
そして、
ここらで自分に影響を与えてきたであろう本を振り返りたくなったので、
まとめておくことにします。


まずは高校時代。ちょうど世紀末に高校生だったのですよ。
今では21世紀が当たり前ですが、ノストラダムスの大予言で世界が滅びるとか、
ミレニアムで盛り上がり、「ルミナリエ」ならぬ「ミレナリオ」なるものまで。
そんな時に影響を与えてくれた本たちです。


【1】戦争論/小林よしのり

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論

新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論

わたしにとって一番大きかったことは、
メディアが語ることは真実ではないことを教えてくれたことです。
扇動的な部分はあるけれど、朝日新聞が世論をつくっていたような時代に一石を投じるには充分でした。
知識人は焦り、この本に対する反論がテレビや新聞で繰り広げられたものです。
日本が戦後の反省意識からバランスをとるきっかけを作ったと思っています。


【2】超速・日本史の流れ/竹内睦泰

超速!最新日本近現代史の流れ―つかみにくい近現代を一気に攻略! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)

超速!最新日本近現代史の流れ―つかみにくい近現代を一気に攻略! (大学受験合格請負シリーズ―超速TACTICS)

片田舎で高校生活を送っていたわたしは情報から隔離されていました。
今ほどネットワークにつながっているわけではありませんでしたから。
そんなとき親が私の大学受験勉強のために「代ゼミTVネット」を申し込んでくれました。
月額定額ですべての講座が視聴できるというおトクなもので重宝しました。
理系コースで勉強していた私ですが、日本史の竹内先生の講座に夢中になってしまい…。
戦争論』の影響もあったんでしょうね。
吉田松陰の言葉「信ずるは学の力のみ!」を熱く語っておられました。
受験では一切日本史を使っていないので、受験には役立っていませんが。


【3】ブラック・ジャック/手塚治虫

手塚治虫のマンガを読みあさった記憶があります。
メトロポリス』『ロストワールド』などの初期作品に始まり、
鉄腕アトム』『陽だまりの樹』『W3』『海のトリトン』の名作の数々…
中でも『ブラック・ジャック』はおもしろかった。
1話完結だから、テスト前でも息抜きに読めるし、どんどん読み進めていきました。
当初は秋田書店から13巻ぐらいまでしか出てなかった気がするなぁ。


人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね………


【4】菊池伝説殺人事件/内田康夫

祖父が内田康夫作品を集めていて、読み終わった本はすべて譲り受けていました。
その中で最初に手にとったのが「菊池伝説殺人事件」。
衝撃だったのは「浅見光彦殺人事件」かな。
浅見光彦が愛車のソアラに乗り各地へ飛び、事件を解決していきます。
永遠の33歳という浅見光彦の年齢に追いついてしまいそうだな…。


【5】今井の英文法入門/今井宏

今井の英文法入門 (Part.1) (Yozemi TV‐net)

今井の英文法入門 (Part.1) (Yozemi TV‐net)

小学生のときから英語塾に通っていたから英語は得意科目だったんですが、
文法用語が多く出てきた頃から少し興味を失いかけていました。
英語への興味をもう一度呼び覚ましてくれたのが今井先生でしたね。
「こういう見方、考え方もできるよ」と視点のズラし方を教えてくれていた、
のだと思います。
実際の英語感覚や英語理論から考えると間違いもあるようですが、
そんなものは自分でいろんな本を読みながら取捨選択していけばいいだけの話。
すべてを教えてもらおうと思うから、そんな批判が出てくるんですよね。



以上です。振り返ると楽しいですね。記憶がよみがえってきました。