にきにきにっき

広告をつくる仕事をしている人のちょっとした日常

『踊る3』の駄作っぷり。

※ネタバレも含んでます。


まず最初のシーンで
日通のトラックが映った時点で萎える。
プロダクトプレイスメントは分かる。
映画を制作するにも金は必要だから。
でもね、やりすぎ。
世界を壊してはいけない。
その後も意味もなく、ドコモのケータイが多数登場。
大人の事情なので仕方ないとして。


メッセージがいくつか詰め込まれているのだけれど…。
まず、小泉今日子
「私が死んでも、私の模倣は生き続ける。」
と語らせるもの。
これがまた古いでしょう。
攻殻機動隊SACで語られている内容そのままじゃないか。
もう語り尽くされているものを無理矢理入れられても…。


今回の青島くんのセリフとしては、
「おれに部下はいない。いるのは仲間だけだ。」
ってのがある。
全っ然、響かないんですけど!


『踊る』の面白さって、
現場と本庁のせめぎ合いでリアリティを追求しつつ、
エンタテイメントに仕上げる。
そこだったと思うの。


ネットに関する見解・メッセージなんていらないし、
青島の疾走感を大事にするなら係長にするべきではないでしょう。


面白かった部分を曖昧にしてしまった。
そこが一番の失敗です。


キャラクターのことを言うと、
和久さんや雪乃がいないのは大きいし、
内田有紀のキャラクターが曖昧。
「女青島」と呼ばれていたのに、
そんな感じを一切受けない。
ただ雪乃がいないから、用意しました的な。



あと、青島の病気が間違いだったとバラすのが早いから、
すみれさんの涙のセリフで笑いが起こってた。
おかしいやろ!
まあそもそも青島を病気にしようとするのがいらないけどね。



いろいろ言いたい事があるけど、
まとめると駄作ってことです。